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アイテム
健常児と精神遅滞児の触覚による感覚運動的学習に関する研究
https://doi.org/10.11501/3071739
https://doi.org/10.11501/30717395d17a9d1-80d2-4452-81d6-9b90f6908357
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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![]() |
Item type | デフォルトアイテムタイプ_(フル)(1) | |||||||||
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公開日 | 2023-03-18 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | 健常児と精神遅滞児の触覚による感覚運動的学習に関する研究 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
作成者 |
松田, 伯彦
× 松田, 伯彦
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アクセス権 | ||||||||||
アクセス権 | open access | |||||||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||||||
権利情報 | ||||||||||
権利情報 | Copyright(c) by Author | |||||||||
主題 | ||||||||||
主題Scheme | NDC | |||||||||
主題 | 140 | |||||||||
内容記述 | ||||||||||
内容記述 | これまでほとんど研究されたことのない触覚にもとづく感覚運動的学習を種々の観点から健常児(666名の小学2年生)と彼らとほぼ精神年齢の等しい精神遅滞児(449名)に行い,比較した。その観点とは, 1.感覚運動的学習としては,閉眼条件下の自由反応型指迷路を用いるが,選択点での選択肢が2つの場合と3つの場合で,どのように学習過程が異なるか,健常児と精神遅滞児で比較する。 2.同じような自由反応型迷路で,記憶によってのみ学習可能な課題と,概念的思考によらないと学習が困難な課題を作り,それぞれについて健常児と精神遅滞児の学習過程を比較する。 3.上記のような学習課題における言語強化の組合せ(RW,RN,NW)の効果を,健常児と精神遅滞児について比較する。 4.健常児と精神遅滞児の触覚による感覚運動的概念学習における,手がかりの言語化の効果を調べる。 5.誤り要因分析の手法を用いて,上記諸学習過程の質的分析を行い,健常児と精神遅滞児の感覚運動的学習の特徴を,反応パターンの面からもとらえる。 14箇の実験を行ったが,主な結果は次のとおりである。 1.このような触覚による感覚運動的学習は視覚にもとづく弁別学習よりはるかに難しかった。 2.感覚運動的記銘学習でも感覚運動的概念学習でも,概して健常児の方が精神遅滞児より成績が良かったが,その差は概念学習の方がより大きかった。概念学習の方が記銘学習より困難であったので,この結果は,学習の困難度が高いほど精神遅滞児が健常児より劣る程度が大きいことを示している可能性もある。しかし,2選択肢と3選択肢の課題では後者の方がはるかに学習が困難であるが,精神遅滞児と健常児の差が後者の方がより大きい,というこはない。従って,概念学習において,より精神遅滞児が劣ると言えよう。 3.手がかりを言語化させると,2選択肢の感覚運動的概念学習の成績が良くなった。それは特に精神遅滞児において著しかった。しかし,3選択肢の場合は,精神遅滞児にとって言語化そのものがかなり困難であったので,学習促進の効果は小さかった。 4.言語強化の組合せの効果は,全体的には,従来の諸研究の結果と同様,2選択肢ではRW条件下でいちばん成績が良く,NW条件はそれと同じかやや悪く,RN条件下で最も成績が悪い傾向があり,3選択肢の場合は,RW条件下でいちばん成績が良く,RNが次で,NW条件下で最も悪い傾向があった。しかし精神遅滞児ではRNのみならずNWと対にされたNも強化値をほとんど獲得していないように思われ,健常児においても獲得されたNの強化値は消去過程ではほとんど機能していないようであった。 5.反応パターンでは,個体発生的にも系統発生的にも低レベルと思われる,位置の偏好や同じ位置を繰り返し選択する傾向が強くみられた。その傾向は,健常児よりも精神遅滞児で強く,きわめて学習の困難な円型配置の迷路で強く,言語強化の組合せではRN条件下で強く,学習不可能者で強く,手がかりを言語化しなかった群で強かった。また精神遅滞児では,ステレオタイプな反応パターンに陥ることが多かった。 以上のような諸結果が,触覚の特徴や精神遅滞児の心性の特徴から論じられた。 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
内容記述 | ||||||||||
内容記述タイプ | TableOfContents | |||||||||
内容記述 | 目次 / p1 第1章 研究の意義と目的 / p3 第1節 健常児と精神遅滞児の感覚運動的学習 / p4 第2節 感覚運動的記銘学習と感覚運動的概念学習 / p8 第3節 感覚運動的学習に及ぼす言語強化の組合せの効果 / p9 第4節 感覚運動的概念学習に及ぼす手がかりの言語化の効果 / p13 第5節 学習過程の誤り要因分析 / p14 第2章 感覚運動的記銘学習に関する基礎的実験 / p19 第1節 健常児における開眼・閉眼条件下の9選択単位2選択肢および3選択肢の感覚運動的記銘学習(実験1・2) / p19 第2節 健常児における7選択単位2選択肢の感覚運動的記銘学習(実験3) / p29 第3章 感覚運動的記銘学習の習得と消去に及ぼす言語強化の組合せの効果 / p35 第1節 健常児と精神遅滞児における2選択肢の感覚運動的記銘学習に及ぼす言語強化の組合せの効果(実験4) / p35 第2節 健常児と精神遅滞児における3選択肢の感覚運動的記銘学習に及ぼす言語強化の組合せの効果(実験5) / p56 第4章 感覚運動的概念学習に関する基礎的実験 / p76 第1節 健常児における円型配置12選択単位2選択肢および3選択肢の感覚運動的概念学習(実験6・7) / p76 第2節 健常児における9選択単位2選択肢および3選択肢の感覚運動的概念学習(実験8・9) / p88 第5章 感覚運動的概念学習の習得と消去に及ぼす言語強化の組合せの効果 / p94 第1節 健常児と精神遅滞児における2選択肢の感覚運動的概念学習に及ぼす言語強化の組合せの効果(実験10) / p94 第2節 健常児と精神遅滞児における3選択肢の感覚運動的概念学習に及ぼす言語強化の組合せの効果(実験11) / p117 第6章 感覚運動的概念学習における学習の型と手がかりの言語化の効果 / p136 第1節 健常児による9選択単位2選択肢の感覚運動的概念学習における概念型と記憶型の分類(実験12) / p136 第2節 健常児と精神遅滞児における2選択肢の感覚運動的概念学習に及ぼす手がかりの言語化の効果(実験13) / p151 第3節 健常児と精神遅滞児における3選択肢の感覚運動的概念学習に及ぼす手がかりの言語化の効果(実験14) / p165 第7章 総合的考察 / p178 第8章 要約 / p186 引用文献 / p188 | |||||||||
言語 | ||||||||||
言語 | jpn | |||||||||
資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_db06 | |||||||||
資源タイプ | doctoral thesis | |||||||||
出版タイプ | ||||||||||
出版タイプ | NA | |||||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_be7fb7dd8ff6fe43 | |||||||||
ID登録 | ||||||||||
ID登録 | 10.11501/3071739 | |||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||
開始ページ | ||||||||||
開始ページ | 1 | |||||||||
書誌情報 |
p. 1 |
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学位授与番号 | ||||||||||
学位授与番号 | 乙第2380号 | |||||||||
学位名 | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
学位名 | 博士(心理学) | |||||||||
学位名 | ||||||||||
言語 | en | |||||||||
学位名 | Psychology | |||||||||
学位授与年月日 | ||||||||||
学位授与年月日 | 1993-02-23 | |||||||||
学位授与機関 | ||||||||||
学位授与機関識別子Scheme | kakenhi | |||||||||
学位授与機関識別子 | 15401 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
学位授与機関名 | 広島大学 | |||||||||
学位授与機関 | ||||||||||
言語 | en | |||||||||
学位授与機関名 | Hiroshima University | |||||||||
旧ID | 31829 |